「股間に手をもっていくと安心する愛すべき男子たち」

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どうもこんにちは、団地妻です。


今日は、「どうしても股間に手を置きたい男子たち」の話を書いてみる。


突然ではあるが、わが夫は寝るときに両手をズボンの中にしまう癖がある。

最初みつけたときはかなりの失笑ものだった。いまとなってはかなり失礼だったなあとは思うのだが。

最初は不思議で「なんでパンツの中に手を入れて寝るの ?」と尋ねずにはいられなかった。


そのときの夫の答えがどんなものであったか、もうさだかではないけれど、ネットなどでいろいろ見聞きするうちに「落ち着くから」なのだということで納得した。


いやいや、納得なんてしていないか。だって、私はパンツの中に手を入れても落ち着くという感覚は得られないのだから(笑)でもきっとそういうことなのだろう。

 

そんな私が男の子を産み育てることになるわけだが、この子もまた、すぐに股間に手をもっていく。寝るときの体勢はまさに父親といっしょ。二人並んで股間に手を入れて眠っている様は、なんとも面白い。


それがまぁなんというか、遺伝なのか男子の本能なのかわからないが、私としては実に興味深く見ていたわけだ。お揃いのTシャツにユニクロのステテコ、同じポーズ、なんとも微笑ましい寝姿なわけだが、そうとばかりも言っていられない。

 


なぜならば、幼い子どもというのは特に意味もなく、とにかく股間をいじり、触りまくる。自分についている面白いもの、触ったらちょっと気持ちいい?形が変わる?という遊び的な感覚なのだろう。それがそれで終わってしまえば全く問題ない。ところがそれでは終わらないのだ。

 

息子が3歳くらいのある日の朝のこと、出かける支度を済ませ、さあこれから保育園に送りとどけ私も出勤するぞというとき、突然息子が号泣する。

 

 

「うわーん、おしっこするとちんちんが痛い」

 

「えっ ?なんで今 ?」

 

「痛くておしっこ出せないよ――」

 

時間がない中での突然の申し出に、困惑してしまう。とりあえずどんな状態か確認するべくパンツを下げてみると、おちんちんが赤く腫れあがっている。これは……しばし考えこむ私。

 

夫は先に出勤しているためとうに家にはいない。え、私はまず、何をすればいい ?泣いている息子をなだめながらも、自分自身がパニックである。見たところ確かに痛そうではあるが、それがどれほどの痛みなのか何をすれば治るのか皆目見当もつかない。


そうだ、とりあえず病院だ、病院に連れて行かなければ。

 

「ばい菌が入っちゃったのかもしれないから、今から病院に行ってお薬もらおう ?」


深くうなずく息子


「痛くない ?」


と心配そうにするが


「大丈夫だよ、お薬もらえばすぐによくなるから」

 


そしてふと、出社時間が迫っていることを思い出す。


そうだ会社に連絡しなきゃいけない。スマホを手に取り会社へ連絡……


ん ?ちょっと待ってなんて言えばいい ?

 

 

「子どもが、ちんちんが痛いと言って泣いているので遅刻します」

 

 

待って待って。


そんなこと言えるわけがねぇ。お堅い上司に朝から電話で「ちんちん」などと言えるわけがない。


ツイッターでちんちんと呟くのとはわけが違う。


しばらく考えて、「子どもが、耳が痛いと言っているので病院に行きます」と誤魔化すことに成功した。


これは嘘をついたうちには入らないだろう。我ながらナイスな誤魔化し方を思いついたものだと思った。

 

これが、熱があるなどと申し出れば心配され、一日休まなければいけなくなるかもしれない。ちんちん以外はいたって健康だから、なんとしてでも保育園に行ってもらいたかった。


今思えば、「子どもの体調が悪いので病院に寄るため遅刻します」でよかったのだろう。でもその時は、どのように体調が悪いのか聞かれる恐れがあったためこのように誤魔化すことにした。


会社への連絡は無事に済んだので病院へ行くと、さほどたいしたことはなく、ばい菌が入ったことによる化膿ということで、あっさり塗り薬を処方してもらい事なきをえたのである。


ばい菌が入った原因として、そのころ自分でよく股間部を触っていたのでそのせいだと思われるが、頭ごなしに触るのをやめるよう注意するのも良くないと聞き、対処に悩んでいた時期でもあった。確かに、触っていると落ち着く、子どもにしてみたら不思議な存在で面白いのだろう。


何が言いたいかというと、小さい子にはよくありがちなことかもしれないが、触りすぎは禁物であるということだ。

 


今でもたまに皮を引っ張って遊んでいることがあるので、いつばい菌がはいることやらなどと思いながら

「あまり触るとばい菌が入っちゃうからね」

とかなり甘め諭している。



今朝の彼らの手ポジもまたいつも通り、ズボンの中だった。